TAKUDAI TRIVIA~拓大トリビア~

「恩賜記念館」に眠る
2大ミステリー?

八王子国際キャンパスにある「恩賜記念館」。その入り口に立つ桂太郎像の手元に注目いただきたい。現在、桂が読んでいるのは「巻物」であるが、かつてそれは一枚の紙、恩賜金の下賜を伝えた明治天皇の御沙汰書を擬したものであった。「恩賜記念館」はもともと文京にあった「恩賜記念講堂」を2000年に八王子国際キャンパスに復元したものである。講堂は太平洋戦争により被災し、やがて取り壊されたが、いつの時か手に持っていた「もの」を失っていた。もともと取り外しできる構造だったらしい。原型に戻そうとしたが、誰の記憶違いか、巻物に変わっていったのである。もう一つのミステリーが、エントランスの上にある「恩賜記念講堂」の名称看板。よく見ると真ん中が割れていることに気づく。これは昭和40年新校舎建築のため取り壊された際、半分に割れて廃棄されたものを回収したもので、現在の建物にはめ込んだためである。ほかにも、八王子の何気ないキャンパス風景の中には、壮大なる歴史ミステリーが眠っている…かもしれない。…。