TAKUDAI PROFILE~拓大人物図鑑~

漢詩とともに生きた、外交官。

中国が近代国家建設をめざした辛亥革命直後、外交官として中国各地で活躍。重慶、成都での動乱鎮圧に貢献した。一方で、中国の詩人、作家などの文化人と交流し、漢詩創作に才能を著した。詩作は生涯にわたり、代表作『酔狂懺悔』ほか、多くの漢詩集を世に出した。

1925年に外務省を辞した後は、日本へ帰国。帰国後も、心の故郷・中国にまつわる講演や執筆活動に精力的に励んだ。1936年、拓殖大学の幹事に就任。外務省時代に築いた多岐にわたる人脈を活かし、多くの卒業生に海外での活躍の場を与えた。