TAKUDAI PROFILE~拓大人物図鑑~

学生に寄り添い続けた、
最初の拓殖大学出身総長。

拓殖大学商学部を卒業した豊田は、研究科助手、講師、助教授兼学生主事などを経て、1937年、教授に就任。商法、法学、経済法などの講義を担当した。ユーモアあふれる分かりやすい講義内容、栃木訛りを隠さない素朴な人柄など、誰もが親しみやすいキャラクターに学生の人気も高かったという。学位論文「商業使用人に関する研究」には、記念すべき拓大初の博士号が授与された。

1955年には短期大学長、1970年に学長を歴任したのち、1971年に第13代総長に就任。本学出身者初の総長として、学生の立場に立った大学経営を目指した。「総長と話したい人は自由に入室下さい」総長室の扉にそんな張り紙をしたというエピソードにも、豊田がオープンな大学づくりを目指したことが表れている。学生・教員・経営者として、最も拓大を知り尽くした人物の一人だと言っても過言ではないだろう。